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ペットの基礎知識
 
犬にかまれたとき

軽く考えず、きちんと手当を!!
 

■応急処置
かまれた傷口を石鹸水でよく洗い流し、すぐに病院へ行って専門医の治療を受けましょう。 かんだ犬が、狂犬病ウィルスを持っていれば、傷口から人間にも感染します。ちなみに、平成18年、フィリッピンで犬にかまれた日本人が2名、日本に帰国後狂犬病を発症して亡くなった事は記憶に新しいことです。 狂犬病だけではなく、事故の状況によっては抗生物質の治療や破傷風予防の血清注射をうつ必要がある場合もあります。

■犬の処置
犬を落ち着かせて、人目につかない場所につないで隔離します。

■届け出
かまれた方は、傷口の治療を受けた後、事故発生時から24時間以内にお住まいの地域の保健所に届出を出してください。 かんだ犬の飼い主さんはなるべく早急に動物病院で狂犬病の有無について犬の検診を受けてください。 なお、その年の狂犬病予防注射が済んでいるかどうかを必ず申告してください。そして保険所に「咬傷事故届」を出してください。 保健所への届け出は飼い主の責任です。



狂犬病について


狂犬病ってどういう病気?
狂犬病ウイルスは、狂犬病に感染した動物の唾液中に含まれ、動物にかまれて感染します。この病気はほとんどすべての哺乳類に感染し、恐水発作などの様々な神経症状を引き起こします。そして、100%死亡する病気です。幸いなことにわが国では、昭和32年を最後に発生がありませんが、海外では現在でも多くの国で狂犬病が流行し、年間4〜5万人もの人が命を落としています。また、海外には、コウモリにかまれて感染する狂犬病類似の病気(リッサウイルス感染症)もあります。両者とも、我が国に侵入する恐れがあり、「感染症法」で取り上げられている病気です。

最近の狂犬病の状況
2006年11月16日に、36年ぶりに日本国内での狂犬病患者の発生が報道されました。次いで1週間後に更に1例の患者の発生が見られました。双方ともフィリピン旅行中にイヌの咬傷から感染したもので、危機管理が徹底されていなかったため、暴露後免疫を受けることなく、帰国後発症したものです。  狂犬病は、一旦発症すると100%死に至る病気で、これは人も犬も、すべての哺乳類に共通した病気です。この恐怖の病気にあなたや家族やペットがかからないためにはどうしたらいいのでしょう。  人の場合、今回もそうだったように、輸入狂犬病(海外で感染し国内で発症するケース)の可能性が一番考えられます。狂犬病は一部の国と地域を除いて、世界中で発生が見られる病気です。日本を取り巻くアジアの国々は台湾シンガポールを除いて濃染地域が多く存在します。こういった国々に旅行した場合、以下のことを守れば、感染や発症を防げます。

1.国にもよりますが、基本的にワクチン接種をしてから出発する。ただし、本来のワクチン接種は、7ヶ月前から開始しなければなりません。
2.旅先で、むやみに動物に手を出さない。
3.もし咬まれたら、石鹸流水で傷を洗い、すぐに暴露後免疫を受ける。
4.海外から、正式な検疫を受けずに、動物を持ち込まない。これは飼っている動物でもその危険性はあるということを覚えておいてください。狂犬病の80%は自分で飼っていたり世話をしている動物からの感染です。
5.臓器移植によっても感染している事例があります。海外で受ける場合は常にこのリスクはあると思ってください。


狂犬病に感染すると

■動物の場合

感染する動物は?

ほとんどすべての哺乳類に感染します。

症状は?
目的もなく動き回ったり、吠えたりするようになります。次いで目につくものは何でもかみつくようになります。また、喉がマヒするために食べ物や水をのみこめなくなることもあります。そして、立ち上がって歩くことも困難になり、やがてこん睡状態となり死亡します。
また、攻撃的にならず、麻痺症状の場合もあるのでおとなしそうな子犬でも注意が必要です。

診断方法は?
動物の死後、解剖して脳の中のウイルスを調べます。

治療方法は?
発病した狂犬病動物には、有効な治療法がありません。

予防法は?
犬の飼い主は、「狂犬病予防法」によって生後90日を超えた犬に対して年1回のワクチン接種が義務付けられています。我が国が狂犬病清浄国であり続けるために、毎年忘れずに接種しましょう。


■ヒトの場合

症状は?

1〜3か月の潜伏期の後に発熱、食欲不振などに加えてかまれた傷の痛み、知覚の異常などが現れます。やがて、水を飲もうとするとのどのけいれん発作が起こるようになり、飲水が不可能になります。(恐水症)。そして、高熱、幻覚、錯乱、麻痺などの様々な神経症状を起こします。さらに全身のけいれんが現れこん睡状態に陥ります。この後、呼吸困難、血圧の低下などを起こし、死に至ります。

診断方法は?
皮膚、角膜、唾液などからウイルスを調べます。

治療方法は?
狂犬病発生地域で動物にかまれたらただちに暴露後ワクチン接種を行います。発症すると有効な治療法はありません。

予防法は?
・かまれる前のワクチン(暴露前免疫)
 ワクチンを3回接種します。

・咬まれた後のワクチン(暴露後免疫) 
  まず、傷口を流水と接見で十分に洗浄します。
 さらに、医療機関でワクチンを5〜6回接種します。


狂犬病発生国へ渡航する方へ
子犬や野生動物を触ったり、手から直接えさを与えたりしないようにしましょう。感染が心配な方には、事前のワクチン接種をお勧めします。




狂犬病の情報
狂犬病について分からないことは、最寄りの動物病院または保険所にお尋ねください。下記のサイトでも情報を得ることができます。

>>厚生労働省
>>厚生労働省 検疫所(旅行者のための感染症情報)
>>国立感染症研究所 感染症情報センター






 
 

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